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余った鴨油の使い道!ナスと舞茸の鴨油つけそうめんを作ってみた

鴨脂 鴨肉 そうめん

先日、ハンガリー産フィレ・ド・カナールで鴨ローストを作りました

皮目をじっくり焼いていたところ、出るわ出るわ。

鴨から油田が発見された。

あまりにも脂が出るので途中からキッチンペーパーで吸ってしまったものの、「これは絶対うまい脂だろう」と一部はせっせと回収。

付け合わせの舞茸や大根を焼くのにも使ったし、鴨ローストにかけるソースにも使った。

それでも少し余った。

前回の記事の最後にも、

※それでもちょっと鴨脂が余ったので、何かに使えないかな~と思案中!

と書いていたわけですが。

思案した結果。

そうめんを食べることにしました。

鴨脂 鴨肉 そうめん
これだけ見ると、こ汚い感じするな… 鴨脂ですよ~鴨味だよ~

発想の元は「ちたけそば」

今回作ろうと思ったのは、

ナスと舞茸を鴨油で焼いて、温かいめんつゆ系の汁にして、冷たいそうめんをつけて食べる

というもの。

この組み合わせを思いついた理由のひとつが、ちたけそばです。

わたくし、時々ちたけそばを食べます。

ちたけとナスを油で炒めて、その旨味が出た温かいつゆで麺を食べる。

生のちたけは、ちゃたろうの行動範囲では手に入らないので、某道の駅で販売しているちたけめんつゆを使っています(ちたけがたくさん入っていて超うまい、ごま油で炒めたナスを入れて蕎麦で食べる)。

うまいのよね、これが。

ところで「ちたけ」って何?

栃木県民以外には、あまり馴染みがないかもしれない。

「ちたけ」はチチタケ(乳茸)と呼ばれるきのこのことで、裂くと乳白色の液が出ることが名前の由来だとか。

栃木県ではチチタケやその近縁種を「ちたけ」と呼んで食べてきたそう。

香りが強く、特にナスとの相性がよいことから、油で炒めてうどんやそばのつゆにするのが栃木の郷土料理。

農林水産省の「うちの郷土料理」(外部サイトに遷移します)でも、ちたけ・ナス・うどん(またはそば)の組み合わせが紹介されていた!

これがねぇ。

独特(ほんと独特)の濃いきのこの旨味がつゆに出て、油を吸ったナスと非常によく合う。

なので今回、

鴨油+ナス

を考えたときに、頭の中にちたけそばが浮かんだ。

んんー…でもなぁ。

ちたけそばの汁に鴨脂を入れるとどうなるだろう。

ちたけってかなり味も香りも強い。

鴨油もせっかく独特のコクと香りがあるわけで、両者が主張して、

鴨 vs ちたけ

になるやもしれぬか…?

いや、それはそれで一度食べてみたいけども。

ていうかそもそも、ちたけそばのつゆのストックがないわ。

そこで思い出した。

舞茸だ。

鴨はネギじゃなくて舞茸をしょってくるべき

前回の鴨ローストで、付け合わせに舞茸を焼きました。

そして食べた瞬間、

舞茸。やっぱりお前だったか。

となった。

舞茸にはしっかりきのこの旨味と香りがある。

でも、鴨を全部塗りつぶしてしまう感じではなく、鴨の脂や赤身の濃い味と非常によく合った。

その結果、ちゃたろうはひとつの結論に至っている。

鴨はネギじゃなくて舞茸しょってくるべき。

いやネギでもいいけど。 ←ここまででワンセンテンス

ならば今回も舞茸にしよう。

ちたけそばの、

ナス+油+きのこの旨味+温かいつゆ

という方向性を借りつつ、

ちたけではなく舞茸。

そして普通の油ではなく、鴨油。

そばではなく(これも何故か家に大量にある)そうめん。

これはいけるのでは。

ナス2本。

舞茸1パック。

※写真にはミウガも写っていますが、これとは別件で使う材料で、今回の鴨脂つゆには入れません。ほら、うち、ミョウガがすごくたくさんあるから……。

鴨脂 鴨肉 そうめん

まずはナスをじっくり焼く

ナスは一口大に切る。

問題がひとつ、ナスという食べ物。

油をものすごく吸う。

せっかく採掘した貴重な鴨油を最初から入れたら、

ナス「鴨油ですか?全部もらいますね」

となりそう。

それは困る。

鴨油には、つゆにも残っていただきたい。

ということで、最初から鴨油をひかずに、まずはごま油でじっくり焼いて、途中で鴨脂を追加することにしました。

いい色になってきた。

焼き目がついて、中はだいぶトロッとしてきた。

もうこの時点でうまそう。

鴨脂 鴨肉 そうめん
ナスをゴマ油でいためてめんつゆ+醤油もうまいよねぇ

舞茸もじっくり焼く

続いて舞茸。

こちらもある程度大きめに割いて、じっくり。

きのこはじっくり火を通すとうまい。

……と前回も言っている気がする。

そして舞茸がしんなりしてきたところで、

先ほどの鴨油を投入。

ナスにも舞茸にも鴨油をまとわせる。

鴨肉本体はいない。

でも鴨油はいる。

さて、どこまで鴨になるのやら。

鴨脂 鴨肉 そうめん
じっくりじっくり

めんつゆ系のつゆを入れて軽く煮る

ナスと舞茸がいい感じに焼けたところで、めんつゆをベースにした温かいつゆに投入!

あとは少し煮て、ナスと舞茸につゆを吸わせる。

逆に、ナスと舞茸の鴨脂をお出しいだく。

おお。

ちゃんと表面に油が浮いております。

油田、生存確認。

いいねいいね。

そして冷たいそうめんを茹でて、氷でしっかり冷やす。

鴨脂 鴨肉 そうめん
浮いているのはごま油&鴨脂なわけで

ナスと舞茸の鴨油つけそうめん、完成!

できました。

冷たいそうめん×温かい鴨油つゆ。

横には刻んだミョウガ。

ちなみにこのミョウガ。

写真を見ると、

「鴨油つゆにミョウガを入れて味変したのね」

と思うでしょう。

違います(前半部分にも記載したけどね)。

これは、鴨油つゆではなく市販の鯛出汁でそうめんを食べる人用に刻みました。

鴨油に合わせてもおいしいとは思うけど、今回は入れてない。

つまり今回の鴨油つゆは、

ナス。
舞茸。
鴨油。

めんつゆ。

ほぼこのメンバーで勝負しております。

では食べるぞ。

…………。

いる。

鴨がいる。

いや。

いない。

肉、一片も入ってない。

でも、

いないけどいる、鴨が。

そうめんをつゆに入れると、表面に浮いた鴨油が細い麺に絡む。

めんつゆの甘辛い味の後ろから、鴨の脂のコク・香りがちゃんと来る。

ごま油だけの味・香りじゃない!やったぁ。

そしてナス。

お前さんはまあ、そうでしょうよ。

油を吸ったナスがうまくないわけがない。

焼いたことでトロッとしたナスにつゆが染みて、そこに鴨油のコクまで乗っている。

最高。

鴨脂 鴨肉 そうめん
できあがり!いるけどいない鴨(哲学)

そして舞茸。やっぱりまたお前だったか

さらに舞茸。

うまい。

やはり。

鴨はネギじゃなくて舞茸をしょってくるべき。

2回目。

前回は鴨肉と舞茸だったけれど、今回は肉すらいない。

それでも、舞茸のきのこの香りと旨味が鴨油にものすごく合う。

ちたけそばから着想した料理なので、最初は、

「ちたけそのものを入れるのもありか?」

とも思った。

でも今回については、舞茸にしてよかったと思う。

ちたけの強い香りと旨味を主役にした「ちたけそば」とは違って、今回はちゃんと鴨油を感じたい。

舞茸はその横でちゃんと存在感を出しつつ、鴨油の味も残してくれる。

蕎麦ではなくそうめんだから、というのも、よりマッチする要因の一つのような気がする。

結論、非常にうまいっ!!

鴨脂 鴨肉 そうめん

鴨油が余ったら、捨てないで!

というわけで。

鴨ローストから採掘した油田の残りで作った、

ナスと舞茸の鴨油つけそうめん。

大成功。

鴨肉は入っていない。

なのに、食べるとちゃんと鴨を感じる。

つまり、

鴨なし鴨汁。

なんだそれ。

でもほんとそんな感じ。

ナスは鴨油を吸ってトロトロ。

舞茸は相変わらず鴨との相性が素晴らしい。

冷たいそうめんに、温かくてコクのあるつゆという組み合わせもよかった。

これは発明だね。

そもそも鴨油が余ることがある人が、この世にどれだけいるかもわからんけども。

でももし。

鴨ローストなんかを作って、

「なんかものすごい脂出てきたな……」

となった方。

捨てないで。

翌日のそうめんが、鴨になります。

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